ポジティブを語ろう♯7
2020-06-01


三谷幸喜作の芝居「12人の優しい日本人」を、近藤芳正さんが呼びかけ人になり、初演の元・東京サンシャインボーイズのメンバーを中心にオンラインで朗読する「12人の優しい日本人を読む会」をYouTuberで見た。と、いうか聞いた。と、いうか読む=朗読と思わせておいて、それはもう芝居であり、演じていた。
コロナ禍で演劇の上演が難しい中、新しいカタチを示したと評価も高かった。もちろん元々この作品が持っている密室劇で会話劇で12人の陪審員のセリフの応酬という戯曲構造が、リモート・オンライン状況と親和性が高かったこともあるが、見事な作品となっていた。新しい日常(by 安部)やウイズ コロナ(by 百合子)における、これからの演劇のひとつの方向性があるように思えた。
ただ、リモート・オンラインで朗読劇や現代劇は可能でも、時代劇は無理だろうなあ。と思ったのだが、ツラツラ考えると、例えば「ひとりごと川中島合戦」と題して、武田信玄と上杉謙信の扮装をした役者が、合戦中の大将が考えていることをひとり言で丁々発止とやり合う心理劇のようなものは可能ではないかと思えてきた。また「こころのうち天下分け目の関ヶ原」では、味方の裏切りに疑心暗鬼になる徳川家康と石田三成役がお互いに手紙で(それこそzoomを使ったSF仕立てでも)東西両軍の部将に味方するよう説得工作する会話劇のようなものもできるのではないかと思った。て言うか、もうとうに誰かやっているかも。とにかく、エンターテイメントにもクリエイティブにもまだまだ面白い可能性はあると思う。さて、約2ヶ月の在宅勤務を経て、明日から出勤だ。とりあえず大型書店に行きたい。
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